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Sarajevo Football Project
1992年4月から1995年11月まで、3年半続いたボスニア・ヘルツェゴビナ内戦。その内戦後の1999年に、私たちは初めてサラエヴォの地に降り立ちました。その地で、スポーツを通じて民族融和の活動ができないかと考え、プロジェクトを立ち上げました。
それが、サラエヴォ・フットボール・プロジェクトです。
2000年2月18日にフットボールクラブ・クリロ(「翼」の意)をサラエヴォに設立しました。このクラブの活動理念は、サッカーを通じて子どもたちが民族関係なく交流し、友情を育み、互いを大切にしようというものです。
ボスニア・ヘルツェゴビナを構成する主要3民族である、ボシュニャック人(イスラム教徒)、セルビア人(正教徒)、クロアチア人(カトリック教徒)の子どもたちを集めて、一緒にサッカーをしてきました。
2000年当時、ボスニア・ヘルツェゴビナでは、民族間の対立が激しく、子どもたちが対立する民族が住む地域に行くことや、異なる民族の子どもたちと交流するということが極めて厳しい状況でした。
そこで、双方の居住地域を車で行き来し、共にサッカーをし、異なる民族の子どもたちが住む地域を知り、共にサッカーをする中でチームとしての仲間意識を大切にしてきました。
活動を続けていく中で、民族の違いを越えてパスがつながり、互いを尊重し合う温かい心が育っていきました。
2000年のクラブ創設から総勢300名を超える7歳から15歳の子どもたちがクリロでサッカーをし、サッカーを通じて心の成長をしてきました。
2006年には来日し、国際サッカー大会に出場しました。
イスラエル、パレスティナ、アメリカ、日本のチームと試合をし、サッカーを通じて国際的にも人と人とのつながりを大切にできるチームであることを証明しました。
クリロからはプロ選手、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の選手も誕生しました。今でもサッカーのフィールドで活躍し、多くの子どもたちの目標になっています。
また、卒団していったメンバーの多くがもう成人となっていますが、今でも友人として互いを大切にし合う日々を送っています。
私たちZONE BiHは、クリロの活動を通じて、築いてきた民族を越えたサッカーコミュニティーを活用して、今度は、日本とボスニア・ヘルツェゴビナをサッカーで繋ぐプロジェクトを立ち上げました。
日本のサッカー選手、指導者など、サッカー関係者の皆様には、ボスニア・ヘルツェゴビナでのサッカー留学、サッカーを通じた交流体験、サッカー大会への参加などをプロデュースします。現地のクラブチームとの交渉や、大会参加にかかわる手続きなど、私たちが全面的にサポートします。
なお、指導者の皆様には、現地でのライセンス取得や指導者講習会への参加など、日本での指導に大変役立つプログラムをご案内させていただきます。






クリロの歩み、サラエヴォ・フットボール・プロジェクトの活動の軌跡を記した書籍を販売しております。
『サッカーが越えた民族の壁』森田太郎 著 明石書店
価格:1500円(送料別)
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