

忘れたいこと、でも、忘れてはならないこと。
ボスニア・ヘルツェゴビナで20年前に起きていたことが、まだ世界中で繰り返されています。 だからこそ、もう一度真剣に受け止め、二度と繰り返さない強い意志を繋げていかなければなりません。 ボスニア・ヘルツェゴビナで起きたこと、それは15年前までは私たちに日本人にとって強い関...


「真実」を見つめる心を育てることこそ……
教育の問題において、歴史問題は、日本のみならず、世界中で課題になっているものです。ここボスニア・ヘルツェゴビナにおいては、この歴史認識が教育の世界にどのように反映されるのかが、未来にとって大切です。 今日の記事のポイントです。 ❛❛...


「戦争犯罪」を裁くことの難しさ
第4シリーズの第2回は、舞台をオランダのハーグに移します。 ハーグには、日本人も判事を務めた旧ユーゴスラビアにおける戦争犯罪を裁く国際司法裁判所があります。 今、この裁判所では、ボスニア・ヘルツェゴビナの戦争のメインアクターとも言える人物が判決の時を待っています。...


紛争終結20年をどう見つめるか
朝日新聞の特集『サラエボ100年をたどって』の第4シリーズが本日から始まりました。 今日のポイントはここです。 ❜❜ 異なる民族が共に暮らしてきた伝統のあるサラエボには、簡単に黒白がつけられない帰属意識を持つ人々もいた。政治家たちが「我々=味方」と「やつら=敵」の間に線を引...


サッカーの懸け橋がモスタルにかかる!
サッカー元日本代表のキャプテン、宮本恒靖さんがボスニア・ヘルツェゴビナの南部の街、モスタルにサッカーアカデミーを開設します。 FIFAマスターを取得された宮本さんは、ボスニア・ヘルツェゴビナで青少年世代を育成するサッカーアカデミーを開き、モスタル周辺に住むボシュニャック人、...


民族紛争なのか?
民族紛争というとらえ方にとどまらず、幅広い視点でボスニア・ヘルツェゴビナとこの国の戦争を見つめることの大切さが伝わってきます。 朝日新聞特集「サラエボ100年をたどって」第3シリーズの最終回をお読みいただければ、民族と民族との対立というよりも、武器を手に入れたならず者たちが...


武器+犯罪組織(時に警察)=無法地帯
朝日新聞の特集「サラエボ100年をたどって」の第3シリーズも第7回を迎えました。 長きにわたって取材されている梅原季哉記者も、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争の真相へと向かい始めています。 「ニハド・クルシェブリヤコビッチさん(41)が振り返ったように、内戦開始時、ボシュニャク...


サフェト・スシッチ監督を解任
ボスニア・ヘルツェゴビナサッカー連盟は、代表チームを率いたサフェト・スシッチ監督を解任しました。 ワールドカップ初出場をとげ、更なる飛躍を求めて続投したのですが、本大会出場が絶対条件であったはずのEURO2016フランス大会予選では、HOMEでの初戦のキプロス戦で敗戦。その...


「民族」という言葉は、もっと大切に
今日の朝日新聞夕刊の「サラエボ100年をたどって」の第6回。 その最後の一文。そこに価値を感じます。 「セルビア人の学者をセルビア人の狙撃兵がねらう皮肉。たとえ少数でも、リュボミルさんのような人がいたことを考えれば、ボスニア内戦を単純に「民族紛争」と形容はできない。私はそう...


「悪」と「正義」という見立ての危険性
朝日新聞夕刊「サラエボ100年をたどって」の第3シリーズも第5回となりました。 今日は、セルビア人に視点を当ててボスニア内戦を見つめています。 今日の見出しの「セルビア人は『悪』だったのか」が気になります。よく、「悪」とか「正義」とかいう言葉で、内戦などへの介入について議論...